新感覚の“緑茶体験”!
「KADODE OOIGAWA」
で緑茶を 飲む・
食べる・体感する

新感覚の“緑茶体験”!
「KADODE OOIGAWA」
で緑茶を 飲む・
食べる・体感する

2020年11月にオープンした、緑茶・農業・観光の体験型フードパーク「KADODE OOIGAWA」。まったく新しい“緑茶体験”ができる施設の企画開発に携わった川﨑秀介さんに、その魅力と楽しみ方を教えてもらいました。

大井川流域の魅力が集結! 「KADODE OOIGAWA」

静岡県のほぼ中央を通る一級河川・大井川。流域では、お茶をはじめとしたさまざまな農作物がつくられ、またSL列車やトーマス号が走る大井川鐵道があることでも知られています。それらを一同に集め、県内最大級の緑茶・農業・観光の体験型フードパークとして2020年11月にオープンしたのが「KADODE OOIGAWA」です。

地元の農作物を販売するマルシェや産直レストラン、カフェ、キッズパークなどさまざまな施設を備えるなかで、「KADODE OOIGAWA」の目玉ともいえるのが“緑茶体験エリア”。自分好みのお茶を見つけることができるチャート「GREEN TEA MANDARA(グリーンティー マンダラ)」を軸に、手軽に緑茶が淹れられるスタンド、オリジナル緑茶グルメなど、緑茶をテーマにしたコンテンツを通して緑茶を全身で体感することができます。<

今回は、そんな緑茶エリアの企画開発に携わった川﨑秀介さんに、大井川流域のお茶の魅力や「KADODE OOIGAWA」の楽しみ方を教えていただきました。

 

16種類から見つけるマイベスト茶葉!「GREEN TEA MANDARA」

「KADODE OOIGAWA」がある大井川流域には、上流から下流まで、川根、島田、藤枝、金谷の、4つの主要な茶の産地があります。産地によってその生産方法や味わいは大きく異なり、たとえば川根茶は、浅蒸しの爽やかな香りと黄金色が特徴。金谷茶は、深蒸しによる独特の豊かな香気を持っています。

川﨑さんはもともと、JAおおいがわで営農を担当。同社では、特徴が異なる4つすべての産地のお茶を取り扱っていたために、お客様からは「何をどう選べばいいのかわからない」という声を多く聞いていたそう。「それを解決するために、緑茶の『蒸し度合い』と『火入れ』をかけ合わせて、段階別の16種類の茶葉に作り分けた『GREEN TEA MANDARA』を考案しました」。

16種類の茶葉はすべて大井川流域で採れたやぶきたの一番茶でつくられており、浅蒸し・弱い火入れの「い」から、深蒸し・強い火入れの「た」までチャートにして表現。「産地や製法による味の特徴を知らなくても、感覚的に自分の好みの味を見つけることができたり、遊び心を持っていろんなお茶にチャレンジしたりして『お茶って楽しい』と身近に感じていただければ嬉しいです」と、川﨑さん。チャートには各茶葉に適した抽出温度・時間なども示されていて、まさに大井川流域のお茶のすべてが集約されています。

「KADODE OOIGAWA」では、この「GREEN TEA MANDARA」を施設内のさまざまなコンテンツに展開。ではさっそく川﨑さんおすすめのルートで、「KADODE OOIGAWA」を巡っていきましょう!

 

まずはここから!「緑茶ツアーズ」で新感覚の“茶葉”体験

まずは「緑茶ツアーズ」からスタート。「GREEN TEA MANDARA」の指標にもなっている、「蒸す」「火入れ」を含む緑茶の製造工程を体感できるアトラクションです。

緑のポンチョに身を包んで茶葉になりきり、3つの部屋をまわりながら「蒸す」「揉む」「火入れ」の工程を体験します。美味しい茶葉になって帰ってきたら、「GREEN TEA MANDARA」の中からもっとも特徴的な4種類のお茶を飲み比べて、今度は舌でその味の違いを確かめてみましょう。

製造工程を実際に体感することで、味に違いが生まれる理由を肌で感じることができるため、このあとのお茶選びや施設内での食べ歩きの際のヒントになります。

 

FIND YOUR GREEN TEA! 楽しく選ぼう、自分好みの緑茶

蒸し度合いと火入れによってお茶の味わいが変わることがわかったら、「GREEN TEA MANDARA」の16種類の茶葉から自分に合ったお茶を選んでみましょう。「KADODE OOIGAWA」では、楽しくお茶が選べるようさまざまな方法をそろえています。

ひとつは天井高くまで伸びた16本の柱からなる「茶柱」。

それぞれの柱にはたくさんのハッシュタグが書かれており、味の特徴、おすすめのペアリングやシーン、血液型などさまざまな視点からお茶を選ぶことができます。

「緑茶診断」は、いくつかの質問に答えることで、その日の自分におすすめの茶葉をAIが教えてくれるシステム。

運任せ派には「茶みくじ」がおすすめ。その名の通りおみくじで茶葉を選ぶので、何が出るかはお楽しみです。

 

簡単なのに美味しい! 「緑茶B.I.Yスタンド」で“急須を使わず”緑茶を淹れてみよう

茶葉が決まったら、購入するだけでなくその場で淹れて味わうこともできます。

「緑茶B.I.Y.スタンド」は、16種の茶葉をおすすめの抽出温度・時間で淹れることができるスポットです。

淹れるといっても急須は使いません。

特製ミニKADODEボトルとデカンタを使って、手軽に美味しく淹れる方法を教えてくれます。

クリアボトルを使用するため、味や香りはもちろん水色の違いが楽しめるのもポイント。数量限定で16種の飲み比べセットもあります。

 

緑茶バーガーにナイトロブリュー? 食べて、飲んで、買って、オリジナル緑茶グルメを堪能

「KADODE OOIGAWA」には、「GREEN TEA MANDARA」の緑茶を使ったオリジナルグルメも数多くラインナップ。「農家レストラン Da Monde(ダ・モンデ)」をはじめ、カフェ、フードコートなどで楽しむことができます。

ここでしか味わえない人気グルメのひとつが、緑茶を使った「KADODEバーガー」。東京・中目黒の人気ベーカリー「トラスパレンテラルーチェ」特製の煎茶バンズに、緑茶ソース、「肉処 大久保」のパティとマルシェの野菜を挟んだ豪快なバーガーです。また、「GREEN TEA MANDARA」の「ち」の茶葉を使った「ナイトロブリュー」もおすすめ。クリーミーな泡と爽快なのどごしで、まったく新しい緑茶体験ができます。

茶葉を天ぷらにした「お茶フライ」と緑茶をまぶした「お茶ポテ」とのセットがおすすめ。

最後は「KADODE OOIGAWA 茶寮」で、プロが淹れてくれる本格的なお茶を堪能。ここではぜひ、ペアリングにチャレンジしてみてください。浅蒸し茶、深蒸し茶、ほうじ茶を飲み比べながら、それぞれに合ったお茶請けを味わうことができます。

ショップコーナーでは、大井川流域の茶農家の茶葉や各種お土産なども多数販売しています。

 

山へ海へ! 緑茶を大井川流域巡り

最後に、川﨑さんにこれからの展望をうかがうと、若い年代や海外の方にも少しずつ日常に緑茶を取り入れてもらい、自宅だけではなくスポーツやアウトドアレジャーなどでも楽しんでほしいとのメッセージが。「大井川エリアはお茶も農作物も観光も、山のものから海近くのものまで楽しめます。ぜひここで大井川の魅力を知ってもらって、山へ海へ、お茶を持って大井川流域のさまざまな場所へ足を運んでほしいですね」。

新感覚の緑茶体験ができる「KADODE OOIGAWA」。ぜひ行楽シーズンのレジャーに立ち寄ってみては?

KADODE OOIGAWA

住所:静岡県島田市竹下62
TEL:0547-39-4073
https://kadode-ooigawa.jp/

写真・吉田浩樹 文・山本愛理